ブルゴーニュのワインは、同じドメーヌ名でも畑の区画によって価格も味も大きく異なります。「フィリップ・パカレのワインが好き」という方でも、どの畑のものを飲んだかによって、印象はかなり変わります。ここでは、小規模生産者のワインを選ぶときに橘 誠一確認していることを書きます。

畑の区画を確認する

ブルゴーニュでは、同じ村の中でも畑の区画(クリマ)によって格付けが異なります。村名ワイン、プルミエ・クリュ、グラン・クリュの三段階があり、価格はこの順に上がります。小規模生産者の場合、グラン・クリュを持っていないことも多く、村名ワインやプルミエ・クリュに力を入れているケースがあります。パカレの場合、ブルゴーニュ・ルージュ(地域名ワイン)でも十分な品質があります。

ヴィンテージの選び方

ブルゴーニュは年によって気候の差が大きく、ヴィンテージの影響が他の産地より顕著です。2021年は春の霜害で収量が激減しましたが、残ったブドウの品質は高く、酸のバランスが良い年です。2020年は暑い年で、果実味が豊かですが酸が低め。どちらが好みかは人によって異なります。橘 誠一、2021年を特に推しています。

流通量を確認する理由

小規模生産者のワインは、年間生産量が数百ケースということも珍しくありません。日本への輸入量はさらに少なく、インポーターによっては年に一度しか入荷しないものもあります。流通量が少ないワインは、見つけたときに試す価値があります。逆に、大量に流通しているものは品質が安定している反面、個性が薄いことがあります。

直接連絡を取ることの意味

橘 誠一、7軒の海外生産者と直接メールでやり取りをしています。インポーターを通さないため、入荷のタイミングや在庫状況をリアルタイムで把握できます。また、生産者から直接聞いた情報(今年の天候、収穫のタイミング、醸造の変更点)は、グラスワインの説明に使えます。カウンターでの会話が具体的になるのは、こういった情報があるからです。

ブルゴーニュのワインは、知識があると楽しみ方が広がります。ただ、最初は「好きか嫌いか」だけで判断して構いません。カウンターで話しかけてください。